2017年御翼8月号その1
愛をもってあかしをすること
「全き愛は恐れを締め出します」(ヨハネ第一 4・18新改訳)とあります。神の愛は、どうすれば本当に人を愛することができるかを教えてくれます。愛をもって証しをするとは、要約すると次のようになります。
- 真心を込めて証しをしようとするならば、神はその証しを用いてくださいます。まず証しを始めましょう。
- 愛は機械的なアプローチを避けます。そして特別な宗教用語を必要としません(暗唱聖句があれば、強められることは確かですが)。静かに、親しみをこめて、個人的に話しかけること、これが何よりもたいせつです。
- 愛は、ただ自分の良心の痛みを和らげるためだけに、証しを作り出すようなことをしません。人の魂を本当に思いやり、愛はその人の言うことによく耳を傾けます。愛は、逃げたりしません。
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愛は、人の魂が何を必要としているかを、すばやく見つけ出します。愛は、自分にかまけるのではなく、他の人に対して、よく気がついて、よく動きます。いつでも、どういう所にあっても、年齢、人種のいかんを問わず、誰に対しても、神の愛がその人に流れて行くようにする、それが愛です。
- 愛は決して急ぎたてません。愛はむり押しをしません。愛は静かな心で聖霊の渇きを待ちます。愛は忍耐強く、神さまが動いてくださる時を待ちます。
- 愛が証しをするとき、愛は人々をむりに変えてしまおうとしたり、その生きかた一つ一つにうるさく干渉したりしません。静かな確信をもって、愛は、自分の愛するおかた(キリスト)のこと、心の平安のこと、キリストへの信頼を語ります。
- 愛は、生きた人間関係を無視して、機械的な一つの方法に固執したりしません。愛は鋭い感受性を持ち、聖霊が人の心にすでに働いてくださっている点はどこかを見つけ出そうとします。愛は、自分で決めた方向に、まっしぐらに進んで行くことをしません。
体と心と魂、そして過去と現在と未来そのすべてをイエス・キリストにゆだねきるとき、神さまは自由にわたしたちの中に生き、わたしたちを通して愛を示してくださいます。これにまさる人生の目標というものはありません。
ロザリンド・リンカー『あなたにもできるあかし』(いのちのことば社)より
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